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  <title type="text">小説書き連ね用</title>
  <subtitle type="html"></subtitle>
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  <updated>2014-01-23T02:08:39+09:00</updated>
  <author><name>No Name Ninja</name></author>
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    <published>2014-07-06T02:56:00+09:00</published> 
    <updated>2014-07-06T02:56:00+09:00</updated> 
    <category term="艦これ" label="艦これ" />
    <title>【艦これ】リハビリテーション・スペース【その３】</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[挨拶を終えて、天月は机の上の食事を見る。<br />
<br />
これといった特徴のない、ごく標準的なものだ。量も丁度良い。<br />
<br />
それに対し艦娘達のものは、メニューこそ同じだが、量は艦種によって様々だった。最初の挨拶時には着けていた艤装は昼食時には外されていた為一目では判りにくいが、覚えている顔からある程度の判別がついた。<br />
<br />
「そうそう、お昼ご飯が終わったら今日はフリーなんですけど――」<br />
<br />
声を掛けてきたのは、伊401――しおいだ。<br />
<br />
「折角だし、敷地内を探検しません？　案内も兼ねて」<br />
<br />
初日という事もあってか、昼からの予定は決められていなかった。次に決められているのは夕食前のミーティングだ。<br />
<br />
「勿論構いませんよ。よろしくお願いします」<br />
<br />
<br />
<br />
昼食を終え、天月は施設裏口へ向かった。正門とは真逆に位置し、敷地への入口になっている。部屋のと同じくらいの大きさの扉の先には、広い海が広がっていた。向かって左に大きな建物がある。<br />
<br />
「天月さん、お待たせしました！」<br />
<br />
少し待っていると、しおいがやって来た。<br />
<br />
「あれ、他の……潜水艦の子たちは居ないんですね」<br />
<br />
てっきり名簿で見た潜水艦みんなで来ると思っていた天月は、軽く驚いた。<br />
<br />
「今日は独り占めです！　……ぶっちゃけ、案内役を任されただけなんですけどね、加賀さんに。それより！」<br />
<br />
しおいは懐から何かを出し、スイッチを押した。すると、その物体の隙間から光が飛び出し、空中で交わって立体を作り出す。天月はそれを不思議そうに見ていた。<br />
<br />
「これ、ホログラム端末なんですよ。登録された図とか立体とかをホログラムで映す装置。まだ試作段階で技術的なとこも含めて未公表らしいんですけど、実験的にこの施設に渡されてるんです。で、今映してるのが施設の地図。私達はここですね」<br />
<br />
ホログラムの下の方を指差す。看板のように映し出される地図は、この施設の立体的な大きさを示していた。<br />
<br />
「この端末、天月さんに渡しておいてって、加賀さんが。あんまり長くは持ちませんので、こまめな充電をとのことです。今は電源切っておきますね」<br />
<br />
黒い物体に戻った端末は、天月に手渡された。わずかに温かいのは、しおいの体温か、端末の熱か。<br />
<br />
「……便利なものがあるんですね。ちょっと、興味湧いてきたかもしれません」<br />
<br />
「それじゃ、その興味を何倍にもしていきますか！　まずはあの、大きい建物から行きましょ」<br />
<br />
しおいにエスコートされ、天月はその建物へ向かった。<br />
<br />
<br />
<br />
倉庫の様だと、初めに見た時天月は思った。少ない装飾は、近付いてその存在を認識することが出来る。装飾だけではない。自動ドアになっている入口の奥は、その外見からは想像がつかないほど綺麗で華やかだった。<br />
<br />
「いわゆる複合施設で、食事や銭湯、アミューズメントも完備ですよ」<br />
<br />
としおいは言う。<br />
<br />
「食事や銭湯……って、ご飯とお風呂は決まってるんじゃ……」<br />
<br />
天月はスケジュール表を思い出す。3食と風呂は確かに母屋だったはずだ。<br />
<br />
「基本的には使われないですけど、週1回の自由行動デーには賑わうんですよ。実は今日もその日なんですけど、天月さんの配属初日なのでご飯とお風呂はいつも通りなんです。そうして早く私達艦娘に慣れてもらおうっていう、みんなの意見です。あっ、今の内緒ですよ？」<br />
<br />
人差し指を口に当て、しーっ、のジェスチャーを見せた。秘密にしないといけない本人にバラしてどうするのか。<br />
<br />
「ありがとうございます、私の為に。ところで、アミューズメントというのは？」<br />
<br />
天月が聞くが、<br />
<br />
「秘密です！」<br />
<br />
しおいに即答された。<br />
<br />
「どうしてですか！？」<br />
<br />
「その、なんというか、ネタバレなので」<br />
<br />
下手にはぐらかすしおいを追及するのは楽だが、それをする必要も感じられなかったので、それ以上の質問を止めた。<br />
<br />
「また今度、教えてくださいね」<br />
<br />
それでも一応、釘は刺しておく天月だった。]]> 
    </content>
    <author>
            <name>No Name Ninja</name>
        </author>
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    <published>2014-06-01T21:29:15+09:00</published> 
    <updated>2014-06-01T21:29:15+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>【紅楼夢合同】スペルカードアレンジCD参加者一覧</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[別のとこで募集記事書いてたブログが何故か消えてたのでこちらに書きます。<br />
詳しい連絡はまた後日致します。<br />
<br />
<hr /><br />
紅楼夢にて頒布予定の「スペルカードイメージアレンジCD」企画、現在申請された参加者の方をお知らせします。<br />
<br />
【現在の参加者一覧】（敬称略）<br />
Solphy<br />
あああああ<br />
白鳳<br />
シイナフユキ<br />
らり～<br />
heric<br />
Dr.Lucy<br />
森の子リスのミーコの大冒険<br />
ブレッド<br />
かち割り氷<br />
<br />
以上となります。<br />
参加最終〆切を<strong>6/30</strong>としますので、気になる方は是非ご参加ください！<br />
企画概要としては、<br />
・東方原作のスペルカードをイメージした東方アレンジ楽曲の制作<br />
・スペルカードが出てくるところのテーマ曲をアレンジ（例：アイシクルフォール&rarr;おてんば恋娘）<br />
・曲名は自由。別の欄にお題のスペルカードを記載します<br />
・6分以内であること（多少のオーバーはご相談ください）<br />
となります。また、<br />
・ギャランティですが、制作したCDをお渡しします。お金はすみませんが出せません許してくださいなんｄ<br />
・形式はまたお伝えしますが恐らく44.1kHz/16bitになるかと思われます。<br />
<br />
参加申請は<strong><a href="https://docs.google.com/a/p-prominence.info/forms/d/1IxPqyjfFnHL7TgMgi_9QkP7vm9jvcsVbSiFXnnOCjOg/edit#" title="">こちらからどうぞ</a></strong>]]> 
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    <author>
            <name>No Name Ninja</name>
        </author>
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    <id>solphy.blog.shinobi.jp://entry/4</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://solphy.blog.shinobi.jp/kancolle/ak2" />
    <published>2014-05-20T03:32:04+09:00</published> 
    <updated>2014-05-20T03:32:04+09:00</updated> 
    <category term="艦これ" label="艦これ" />
    <title>【艦これ】リハビリテーション・スペース【その２】</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[自室に案内された天月に、加賀は言う。<br />
<br />
「まだ何も分からないでしょうから、今日は施設の見学や艦娘との交流など、ご自由にお過ごしください。最低限のスケジュールだけ把握して貰えると幸いです。次は30分後、12時の昼食時にまた伺います」<br />
<br />
扉が閉められた後、緊張から解放された天月は大きく伸びをし、部屋を見渡す。<br />
<br />
加賀の部屋と違い少しだけ狭いが、大きな机がある。所謂執務机だろうか。最初に挨拶をした広間にも似た物があったが、こちらが少し新しい。仕事用とプライベート用で分けられているのだろう。<br />
<br />
とりあえず、と持ってきた荷物を整理する。クローゼットもあり、思った以上に過ごしやすそうだ。<br />
<br />
そのクローゼットの中に、白い服を見つけた。新品のように新しいその服は、何処かで見た事のある提督の服そのものだった。<br />
<br />
「確か、服装に関して規定は無かったはずだけど&hellip;&hellip;」<br />
<br />
資料を軽く見返すが、それらしき記述はない。気分か或いは公私で分ければ良いのだろうか。ただ、折角用意されていた物、気分を入れ替える為にも着てみよう、と天月は考えた。<br />
<br />
着慣れない服を何とか着た後、残りの時間は資料を読み直す事にした。<br />
<br />
<br />
この施設で決められているのは、朝礼と3回の食事、そして消灯の時刻のみである。入浴（艦娘にとっては入渠だが）は出撃の有無及びそれでの被害状況によって変化するため決められていない。<br />
<br />
それ以外の時間は、加賀の言う通り『自由時間』、つまり艦娘とのコミュニケーションや出撃は天月に委ねられている。<br />
<br />
ページを捲っていき、出撃に関する記載を見る。<br />
<br />
大まかに言えば『深海棲艦』と呼ばれる敵を撃破する事が目的らしい。天月自身は見た事も聞いた事も無かったが、そもそも殆ど海に行かない彼女には当然と言えば当然だった。<br />
<br />
また、その項には『出撃について』という欄があった。<br />
<br />
中には、加賀が説明した大破撤退や疲労、装備の話が書き連ねてあった。その最後には、『これらを一つでも怠った場合、艦娘轟沈の危険性が伴われる為、厳守すること。』と書かれている。<br />
<br />
轟沈――何も知らない天月でさえ、少し寒気のする言葉。<br />
<br />
少しだけ、心拍数が上がっている事に彼女は気付いた。<br />
<br />
<br />
そんな資料を読んでいると30分はあっという間らしく、扉をノックする音が聞こえた。扉を開けると、加賀が立っている。<br />
<br />
「昼食の時刻となりました&hellip;&hellip;お着替えになられましたか」<br />
<br />
慣れない服装をじっと見られ、天月は少し顔が赤くなった。<br />
<br />
「やっぱり、着方とか間違ってます？　もしくは普通に似合ってない？」<br />
<br />
その顔を見て、加賀は少し笑う。<br />
<br />
「お似合いですよ。やっぱり&hellip;&hellip;っと、時間が来てますね」<br />
<br />
思い出したように言葉を切る。<br />
<br />
「昼食は先程挨拶をして頂いた大広間で摂りますので、一緒に向かいましょうか」<br />
<br />
<br />
<br />
大広間では、数人の艦娘がせっせと大きなテーブルを運んでいた。<br />
<br />
「天月さん&hellip;&hellip;でしたっけ。はじめまして、吹雪と言います」<br />
<br />
駆逐艦、吹雪。事前に名簿は確認し、ある程度の名前と顔は覚えている。<br />
<br />
「はじめまして、天月です。色々と教えて下さいね」<br />
<br />
簡単な挨拶を交わしていく。昼食の準備をしていたのは吹雪の他に電と時雨。全員が駆逐艦だ。<br />
<br />
テーブルの上に食事が並べられていく。加賀曰く、各艦で食べる量が違う為、席は決まっているが週ごとに席替えを行うらしい。<br />
<br />
「尤も、これは施設の決まりと言うよりは我々の慣習みたいなものです。こうする事で色々な艦と話が出来ますからね」<br />
<br />
座席表を見た艦娘が次第に着席し、広間が賑やかになっていく。天月の席は執務机の近くで、両隣には『伊401』と『響』。潜水空母と駆逐艦だ。席の方を見ると、二人とも既に座っていた。視線に気づいたのか、伊401が手招きをしている。<br />
<br />
「潜水空母の伊401です。皆にはしおいって呼んでもらってます！」<br />
<br />
元気なしおいに対し、人見知りなのか照れているのか、<br />
<br />
「駆逐艦、響だ。よろしくね」と、響の挨拶は簡素だった。<br />
<br />
「皆集まったようね。さっきも紹介したけれど、今日から天月さんが此処の指揮を執るので、もう一度挨拶代わりに昼食の言葉をいただく事にするわ」<br />
<br />
ほぼ対角に座っている加賀が、どうぞというジェスチャーをする。天月は少し恥ずかしげに立ち上がった。<br />
<br />
「えーと、天月です。早く此処に慣れるよう、皆さんと色々な話が出来たらなと思ってます。どうか色々、よろしくお願いしますね。それでは、いただきます！」<br />
<br />
<br />
<br />
こうして、天月の新しい生活が始まった。]]> 
    </content>
    <author>
            <name>No Name Ninja</name>
        </author>
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    <id>solphy.blog.shinobi.jp://entry/3</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://solphy.blog.shinobi.jp/kancolle/%E3%80%8C%E9%81%A0%E5%BE%81%E3%81%AB%E5%87%BA%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%BE%E3%81%BE%E8%89%A6%E3%81%93%E3%82%8C%E3%82%92%E8%BE%9E%E3%82%81%E3%81%9F%E6%8F%90%E7%9D%A3%E3%82%92%E4%BD%95%E3%82%82%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9A%E3%81%AB%E4%BA%8C" />
    <published>2014-05-15T11:39:14+09:00</published> 
    <updated>2014-05-15T11:39:14+09:00</updated> 
    <category term="艦これ" label="艦これ" />
    <title> 「遠征に出したまま艦これを辞めた提督を何も知らずに二度と開く事のない門の前で待ち続ける艦娘」の話</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[なんか<a href="https://twitter.com/Solphy_A/status/466710304051986432" title="" target="_blank">これ</a>のRTが凄まじかったので書くから誰か漫画に起こそう（提案）<br />
<br />
<hr /><br />
その日は雲一つない晴天だった。<br />
第二艦隊は提督の命を受け、長距離練習航海の遠征に出発した。<br />
時間は30分。艦隊の練度を高めるのが目的のため、獲得資源は乏しいが、弾薬と高速修復剤が手に入る、重要な遠征だ。<br />
特に問題もなく成功を収め、弾薬と修復剤と少量の鋼材を手に、第二艦隊は鎮守府の門に帰還した。<br />
<br />
だが、その門は閉じられていた。<br />
実際、よくある事だ。提督はその業の他にも幾つかの仕事をしていると聞く。艦隊は時間通りに帰るが、不定期な提督の着任により、待たされる事は少なくなかった。<br />
「うーん、今日はどのぐらい待つことになるんでしょうね&hellip;&hellip;」艦隊の中では最も遠征の経験があるのが吹雪だ。<br />
「長かったら夕方になるっぽい？」それに対し、鎮守府に来てまだ間もない夕立。それでも立派に任務をこなしている。<br />
「また遅くなったらうーんと文句言ってやるんだから！」雷は最初に配属されたらしい。練度は最も高いが、最近は戦艦や空母の育成のため、遠征要員が多い。<br />
「全く、いつもいつも何をやってんだか」そして三人を纏める旗艦がオレ、天龍だ。<br />
この遠征には軽巡は必要ないが、編成を変えずに色々な遠征に行けるようにという、ぶっちゃけ提督の怠慢の表れである。<br />
今は朝方だが、どうせ夕方、遅くても夜には門が開き、オレ達は提督の事を愚痴りながら成功の報告をするのだろう。<br />
――と、朝はそう思っていた。<br />
<br />
夜。<br />
提督は一向に帰ってくる気配がない。いつもはこの辺りの時刻には帰っている筈なのに。<br />
第一艦隊は鎮守府の中にいると思うが、連絡手段は持っていない。<br />
「遅いわね&hellip;&hellip;別の仕事が忙しいのかしら？」<br />
「もしかしたらその仕事に疲れて寝ちゃってるっぽい？」<br />
以前も同じようなことがあり、その結果、オレ達が鎮守府に戻ったのは翌朝だった。<br />
思った以上に冷え込む夜と眠気に余り喋ることはなかったが、全員がまったりと提督の帰りを待っていた。<br />
そう、この時はまだ、誰も気付いていなかったのだ。<br />
<br />
結局門が開くことも、提督が帰ることもなく朝を迎えた。そろそろ待たされる記録を更新する頃だ。<br />
「司令官、帰って来ませんね」吹雪が少しの不安を口にした。<br />
「お腹空いたなぁ」雷も昨日の元気は無いようだ。<br />
艦娘にとっての食事とは補給である。ずっと動いていると燃料も次第に減っていく。駆逐艦は積載燃料が少ないから、空腹に敏感なのかもしれない。<br />
オレはというと、確かに空腹感はあった。軽巡と言えども旧式、気丈に振舞っても体は正直だ。<br />
だが、同時に旗艦でもある。駆逐艦達の前で弱音は吐けない、吐きたくない。<br />
それにまだ一日だ。この程度、いつも激しい戦闘が起こる海域に出撃している第一艦隊に比べれば&hellip;&hellip;<br />
<br />
そんな前向きな考えも虚しく、気が付けば陽が暮れ、また新たな太陽が昇っていた。提督は帰ってこない。第一艦隊も来ない。<br />
流石に艦隊にも不安の色が濃くなっていた。<br />
「提督さん、他の仕事が忙しいのかな？」<br />
閉じたままの門を背もたれに、夕立は座り込んでいる。言葉では元気に見せても、疲れと空腹が襲ってきているのだろう。<br />
他の二人も、明らかに口数が減っている。オレ自身も、だ。<br />
待てども提督は帰って来ない。かと言って何か行動をする事も出来ない。<br />
出来るのは、ただひたすらこの門の前で待ち続ける事だった。<br />
<br />
<br />
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------<br />
<br />
<br />
退屈な時間はあるピークを過ぎるとその感覚さえも無くなるらしい。<br />
何日だ。第二艦隊が遠征の報告を出来ないままでいるのは。5日か、一週間か、或いはそれ以上か&hellip;&hellip;<br />
「天龍さん、天龍さん！　雷が！」空腹でぼーっとしていたオレを、吹雪の呼ぶ声が現実に引き戻した。<br />
「雷が起きないんです！　さっきから声を掛けているのに&hellip;&hellip;」<br />
見ると、雷は人形の様にぐっすりと眠っていた。<br />
人間なら確実に死を想像するが、艦娘には轟沈以外にそんな概念は無い&hellip;&hellip;筈。思い当たる原因と言えば――<br />
「――完全に動力源が切れたんだろうな。補給するまで起きないだろうぜ」<br />
つまりはスリープモードだ。勿論、先に述べた通り死んではいないので、補給さえすれば起きる。補給さえ、すれば。<br />
だが、駆逐艦達は既に心を折られていた。かと言って混乱する元気も残っていない。満身創痍という言葉が良く合っている。<br />
というより、自分たちにも雷と同じ『それ』が近づいているのは分かっているのだろう。雷を挟むように、吹雪と夕立が彼女を抱きかかえた。<br />
オレはやはり、そんな光景を横目に、提督の帰りを待つしかないのだ。<br />
<br />
<br />
それからも数日が経った。吹雪と夕立も既に『寝ている』。<br />
可愛いもんだ。型の違う駆逐艦が三人、抱き合って寝たまま動かない。<br />
そういえば、夕立が最後に「提督さん、提督を忘れちゃったのかな&hellip;&hellip;？」って言ってたな。<br />
オレも薄々は感づいていたが、どうもその予想は当たっているらしい。<br />
<br />
――提督は、提督であることを辞めたようだ。<br />
<br />
いや、これはオレの推測でしかない。何かの機会にひょっこり戻ってくるかもしれない。<br />
何食わぬ顔で戻ってくるか、申し訳なさそうに戻ってくるか。<br />
&hellip;&hellip;前者なら当然蹴りの一発ぐらい良いだろう。後者なら、男らしくないと蹴りの一発でも入れよう。理不尽だが、それでいい。<br />
<br />
どうだろう。実際に戻ってきたら、提督にそんなことが出来るか？<br />
オレなら&hellip;&hellip;情けない話だが、泣いてしまうかもしれない。もし泣いてしまったら、海のせいだと言い訳しているかもな。<br />
<br />
&hellip;&hellip;提督は、もう帰って来ないのかな。<br />
オレ達はもう、出撃することも、他の艦と演習することも、こうやって遠征することも出来ないのかな。<br />
<br />
鎮守府に着任してからの思い出が、脳裏にフラッシュバックする。<br />
初めての出撃で派手に大破したこと。誰よりも先に改装を施してくれたこと。他の強い艦が来た時に、第一艦隊こそ外されたが、ずっと第二艦隊旗艦に据えてくれていたこと――<br />
――そうか、これが走馬灯ってヤツか。寂しいもんだな。<br />
<br />
色んな思いが過ぎったが、不思議な事に、提督への不満や不信感は一切出てこなかった。<br />
理由は本当に謎であり、一方で、言葉に出来ない様な答えが出てもいた。<br />
<br />
<br />
「提督は今、何処で何をしてるんだろう」<br />
<br />
<br />
そんなことを空に呟き、天龍は深い眠りに落ちた。]]> 
    </content>
    <author>
            <name>No Name Ninja</name>
        </author>
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    <id>solphy.blog.shinobi.jp://entry/2</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://solphy.blog.shinobi.jp/original/empties" />
    <published>2014-03-14T09:15:06+09:00</published> 
    <updated>2014-03-14T09:15:06+09:00</updated> 
    <category term="オリジナル" label="オリジナル" />
    <title>empties</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[ーー私が産まれた時、この世界には何も無かった。<br />
絵も、音楽も、遊びも、道具も。いや、そもそも『世界』というものすら存在していなかった。<br />
私が産まれた瞬間に出現したものは、私のみであった。<br />
<br />
【だが、私は全知全能の神などではない】<br />
<br />
そこから世界が誕生し、あらゆる物が現れていく様を、私は見ている他なかった。<br />
長い永い間、休む暇もなく見ていた。それ以外に私の出来る事は無かったからだ。<br />
私にも欲は存在していた。次々と現れていく物を、私も産み出したいと思っていた。<br />
足りぬ知識は時間で補えばいい。やがて私は、その存在すら認識していなかった手を動かすまでに至った。<br />
<br />
【私は全知全能の神などではない】<br />
<br />
時間の終わりは知る由もない。幾分かの流れを経たが、私の産み出すものは全て泡沫に消えた。<br />
絵も、音楽も、遊びも、道具も。物として産み出され、存在を維持出来たものは一つとして無かった。<br />
唯一つ産まれた物は、それらに対する絶望の念のみであった。<br />
<br />
【私は全知全能の神などではない】<br />
<br />
それからも時間は過ぎた。無から始まった世界は、有で充満していた。<br />
もはやそこに無の入る隙間は存在しなかった。行き場を失った無は、この世界から飛び立った。<br />
世界は、それに対し無関心であった。有に依存する事が、世界の選択だったからだ。<br />
私は、無に興味があった。あっただけで、その動きを憂うだとか、喜するだとかいう考えは無かった。<br />
私は、私を産んだ無の事を見ていたかっただけなのだ。<br />
<br />
【私は全知全能の神などではない】<br />
<br />
有で充満した世界もやがて、不足を憂い始めた。<br />
無の消えた世界に現れたのは、限りであった。その限りを、世界は認識し始めたのだ。<br />
既に存在しない無に対し、世界は焦りを感じ始めた。このまま限りに到達すれば、先には衰退しか残されない。<br />
どちらの道も見てみたいという欲はあったので、そのまま行く先を見る事にした。<br />
<br />
【私は無でも有でもない】<br />
<br />
世界の出した結論は、『無を産み出す』事だった。それは、これまで全てを産み出してきた世界には容易であった。<br />
無の出現により、限りに近づいていた世界に余裕が出来た。大幅な進歩を遂げたのだった。<br />
全てを観てきた私にも、先の予測は不可能なほど世界は膨張していた。尤も、予測などしたことは無かったが。<br />
<br />
【私は無より前に産まれた】<br />
<br />
無すら産み出した世界だったが、気の付かない内に下方に傾き始めていた。<br />
産み出された無が、その中で有を産み出し始めたのだ。それこそ、世界が嘗て辿った時間の様に。<br />
限りの存在しない無は、絶えず有を産み出した。それが世界の限りに到達するのに、大した時間は要さなかった。<br />
崩れる世界は、私には悲しくもあったし、逆に報復に成功した充足感もあった。<br />
そして漸く私は、私の存在が世界とは離れている事を理解したのだった。<br />
<br />
【私は何から産まれたか】<br />
<br />
見事なまでに崩れ去った世界には、その終わりを眺める様な私が居た。<br />
以前認識した手で瓦礫に触れると、それらは存在を消した。<br />
暫く世界を見物していると、奇妙な動物に出会った。<br />
『それ』はーー何と形容すべきか、良い案が浮かばないがーー私を見ていた、気がした。<br />
実に微妙な表情の『それ』は、本当に私を見ているのか分からない。しかし、『それ』はこの世界の物では無かった。<br />
産み出された物ではない、元からそこに存在していた物。<br />
『それ』は、私と同じであった。<br />
<br />
【私は全知全能の神などではない】<br />
<br />
【私は全てを産み出すもの、かもしれない】<br />
<br />
<br />
<br />
私が『それ』に触れると、『それ』は私になった。]]> 
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            <name>No Name Ninja</name>
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    <published>2014-01-23T03:45:00+09:00</published> 
    <updated>2014-01-23T03:45:00+09:00</updated> 
    <category term="艦これ" label="艦これ" />
    <title>【艦これ】リハビリテーション・スペース【その１】</title>
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      <![CDATA[彼女は、その門の前に立っていた。<br />
<br />
奥に広がるのは広大な敷地、その中に佇む建物。周りのものと比較すると小さく見えるが、それでも十分すぎるほど大きい。門から十数メートル先にあるが、視野に入らない。<br />
<br />
そんな光景を見渡していると、それに気づいたのか、中から一人の女性が姿を見せた。<br />
<br />
「&hellip;&hellip;貴女が今日からここに配属される天月さんですね。お待ちしておりました」<br />
<br />
軽く頭を下げた後、その女性は門を開ける。<br />
<br />
「ようこそいらっしゃいました。私は航空母艦、加賀です」<br />
<br />
<br />
<br />
建物の中には幾つかの部屋があった。一つの長い廊下に横並びになっており、旅館や寮を思い起こさせる。加賀は、その一番奥の部屋に案内した。そこは所謂広間なのか、時々見えた他の部屋よりもずっと広い。その部屋に、何十人かが待機していた。<br />
<br />
「本来なら応接間での説明になりますが、何せ急なものですから、早速他の子達にも挨拶してもらおうと思いまして」と、単調に加賀は言う。<br />
<br />
「それでは天月さん、簡単にで良いので自己紹介を」<br />
<br />
そう言われ、天月は小さく咳払いをして、前を向いた。<br />
<br />
「初めまして、天月美憂と申します。これから暫くの間、宜しくお願い致しますね」<br />
<br />
自己紹介をしながら、周りを見渡す。駆逐艦から加賀を含む空母、艤装の目立つ戦艦も居る。此処に来る前に一通りは資料に目を通した彼女だったが、武器を背負った目の前の数十人に少し圧倒されていた。<br />
<br />
「では、次に大まかな説明を致します」流れる様に加賀は進めていく。広間を出て向かった先は個室だった。狭くも広くもない、至って普通の部屋だ。<br />
<br />
「私の部屋ですので、どうぞ座ってください」促されるまま、天月は椅子に座る。椅子は2つ。机を挟んだ向かいに加賀も座った。<br />
<br />
机の上には幾つかの資料が置かれている。それは、天月が事前に渡された資料と同じものだった。表紙には『艦娘再育成機関の発足とそれに伴う人員の抜擢について』と書かれている。<br />
<br />
「既に読まれているとは思いますが、この場所は通常の鎮守府とは異なります。表題にも示す通り、此処は艦娘再育成機関です。つまり、他の鎮守府の母港に収まり切らなくなった、悪く言えば不要になった艦を預かり、再度出撃出来るように育成していく、というのが貴女の仕事です」<br />
<br />
淡々とした説明に、天月は資料を眺めながら付いていく。<br />
<br />
「といっても、先ほど言った通り此処は鎮守府とは違います。幾つかの制限と幾つかの自由、そして、幾つかの規則が存在します。それを守って頂けるものと、私は期待しています」<br />
<br />
規則のページを開こうとした天月が手を止め、加賀を見る。<br />
<br />
「どうして私なんですか？　あ、嫌という訳ではなく、基本的にこういった仕事は男の人が就くものだと思っていたので&hellip;&hellip;。それに、初対面である私を期待する、とは？」<br />
<br />
2つの質問に対して、加賀は表情を変えずに答えていく。<br />
<br />
「貴女を抜擢したのには幾つか理由がありますが、女性を選んだのは男性よりも早く他の艦と馴染んでくれると予想したからです。そこから様々な要素や情報によって絞り込んだ結果になります。期待は&hellip;&hellip;私個人のものです。余り気圧されないよう」<br />
<br />
少し緩みかけた堅い顔を資料に向け、説明を再開していく。<br />
<br />
「気を取り直して。まず、制限というのは遠征、演習、建造の禁止。あくまで艦娘の育成が中心ですので、資材は正規鎮守府の方に渡します。その代わり、必要な資材については上から支給されるので問題ありません。演習は育成には適しますが、こちらの艦が元々所属していた鎮守府の艦隊と会戦した場合の事を考えた結果です。ご了承ください。建造は機関の母港が飽和しない為の措置です」<br />
<br />
内部事情を殆ど知らない天月には納得出来るような出来ないような説明だったが、色々あるんだろうと思うことにした。その辺りはまた時間が出来れば知ればいい。<br />
<br />
「次に自由の点ですが、これは今言いました資材に加え、装備も揃えております。また、機関の敷地内であれば外出や遊行も自由です。時々艦娘を連れて遊んでみてください。当然ですが、出撃命令も自由です」<br />
<br />
敷地内と言っても、かなりの広さがあるように見えた。地図は同封されていなかったが、それも親睦を深める為だと思い込む。<br />
<br />
「最後に規則ですが、出撃に関する重要なものですので遵守をお願いします。1つ目は、大破撤退の徹底。2つ目は疲労時出撃の禁止。これは艦だけでなく貴女自身も含みます。そして最後に、応急修理要員、及び女神の装備禁止。この3つです」<br />
<br />
未経験である天月は何が何だか分かっていなかったが、それを質問しても同じなのでとりあえず頭にそのまま叩き込んだ。ついでに、ある程度経験を積んだ時に資料を見直す事も決心した。<br />
<br />
加賀は、そんな彼女を察する。<br />
<br />
「&hellip;&hellip;その辺りは追って詳しく言っていきます。それと、貴女には直接関係無いのですが、此処では提督や司令官といった呼称は使いません。全員、貴女を苗字で呼ぶ事にしています。その点だけは悪しからず」<br />
<br />
<br />
<br />
一通りの説明を終えると、加賀は席を立つ。天月は慌てて資料を仕舞い、同じく立ち上がった。<br />
<br />
「貴女の部屋に案内します」そう言って扉を開ける加賀に話しかける。<br />
<br />
「あの&hellip;&hellip;どうか宜しくお願いしますね、加賀さん」<br />
<br />
それから少し間を開けて。<br />
<br />
「&hellip;&hellip;はい、こちらこそ宜しくお願いします」<br />
<br />
前に立つ加賀の表情は見えなかったが、声は少し明るかった、ような気がした。]]> 
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            <name>No Name Ninja</name>
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